私は19歳の時にエステティシャンとして美容業界に入りました。私自身、体の発育がとても早く幼い頃から体型にコンプレックスを感じていた事が美容に興味を持つきっかけでした。他人に自分がどう見られているか・・・とても意識をする子どもでしたが、そんな事を気にしているのは恥ずかしい気がして、必要以上におちゃらけて見せたり強がっていたように思います。

エステのお仕事に就いてからは綺麗な先輩方に圧倒された事を覚えています。「職業：エステティシャン」そう胸を張って言えるようになりたい。「もっとこうだったらなぁ」そんなお客様の思いを形にしたい。「その為には、あなた自身が努力をしなくてはダメよ。」当時の上司のこの言葉が、今も深く胸に突き刺さっています。

このお仕事に就いて21年。お客様と共に成長をさせて頂きました。「心も体も楽になりました。」「自分に自信が持てる様になりました。」「疲れたら真っ先に来たくなるサロンです。」そんな風に言ってもらえた時、やっていてよかったと心から思います。

この場をお借りして、美容整体negiに足を運んで下さる全ての方に深くお礼申し上げます。

私は29歳のときに口腔癌の一つである舌癌になり、舌を部分的に切除しました。

今までは過去の病気や癌の事などに対し、進んで話をする事は好きではありませんでした。それは人それぞれ考え方も違いますし、置かれている状況や環境、そして病状やステージも治療法も異なり、私自身の話しを聞いて励まされる方もいれば不快な思いをされる方もいるかもしれないからです。

ですが、この時の経験が現在の「深層筋セラピー」を考案する事きっかけとなったので、少しだけお伝えさせてください。

「身体の一部の組織を失うだけで色んな所が痛くなる。」これは治療後に感じた大きな驚きでした。楽になりたいと様々な施術を受けてもみましたが、どう説明したら良いのか悩む事や、なかなか理解して貰えずもどかしい気持ちになる事もありました。

そんな経験から「過去の怪我や病気などから理解されにくい辛さを抱えていたり、加齢に伴う心や体の変化へ悩んでいる方は私だけではないはず。」「美容と整体、全てを網羅した施術を自分で作ろう。」そう思ったのが深層筋セラピーの始まりでした。

その後2年の歳月を経て13年勤めたサロンを退職後、2015年に深層筋セラピーの専門サロンをオープン。小さなお店ながらにもオープンと同時にご予約は満席となり、なによりも喜んで下さるお客様の姿を見るのが今の私の元気の源になっており、経験したからこそ出来る事があったのだと感じています。

2015年。企業には従業員のストレスチェックが義務化され、これからは体の健康管理だけでなく心の健康管理 (メンタルヘルスケア)が必要な時代になったと言われています。そんな中【HSP】ハイリー・センシティブ・パーソンという存在を知ったのが8年前。

生まれつき強い感受性と敏感さを持った人たち。5人に1人はいるというHSP。社会のな中で生きづらさを感じたり、他人よりも多くのストレスを感じやすく疲れやすいとも言われています。
HSPに対する解釈の仕方、受け取り方は人それぞれ賛否両論あるかもしれません。それでも私自身がHSPの存在を知った事で腑に落ちる事が沢山あり、とても心が軽くなった事を覚えています。

9割の人は 「誰かの人生」を生きている。と言われています。

日常の様々な状況の中で自分の気持ちよりも周りを優先してしまったり、大きなプレッシャーを感じながらも頑張らないといけない、そんな方は沢山いらっしゃるかと思います。心と身体は互いに作用し密接にリンクしている。今はその意味・その重要性が身にしみて理解できます。

この美容整体negiの空間が、そして私の経験や知識・技術が「ご自身のお身体を労り心を緩め、心身ともに解放される場として・・」皆様のお役に立つことができれば心から嬉しく思います。

どうか、心地よいと感じる楽な装いでお気軽にいらしてください。

根岸　恭子